Grayscale to Color塗り
無彩色から有彩色に塗る塗り方
グリザイユ画法のような感じで書いて、最後に厚塗りのようにタッチを生かす グリザイユの面倒さを厚塗りでカバー
厚塗りで手直しできない部分をレイヤー合成で調整
https://youtu.be/h5xRKUe6OYU
方法
1. 大まかに陰影を決める(明暗構成)
ハイライトを先に書き込んでも良い
グリザイユとの大きな違いはここ。厳密な濃淡のグレーの指定がない。最初からハイライトがかける。自分はこれもグリザイユと呼んでいた。基素.icon
メリット
絵を短い時間で仕上げられる
デメリット
レイヤーの合成に関する知識が必要
どのようにレイヤーを管理するかの知識が必要
基素.iconのやる前の理解
グリザイユの利点で色を簡単に変更出来る事と陰影が決められることがある。欠点があった
問題g1 序盤で色を含めた完成形がわかりづらい
問題g2 筆のタッチを活かせない
GtCでは、一番最後の工程で厚塗りを行い、筆のタッチを生かしてg2を解決することにした。最後に書き込む前提なので、最初の陰影を描くときにもハイライトを書き込んだり、ラフめにやったりして良いのでg1も軽減出来る。
代わりに、以下制約が生まれる
終盤になって色を一括変更できない(厚塗りと同等)
色の大きな変更は序盤でしか行わないだろうから、これは事実上小さな制約だ
table:各手法の比較
グリザイユ 厚塗り GtC
1. 事後的に色を変えられる ○ x △
2. 筆のタッチが活かせる x ○ ○
3. 早い段階で完成形がわかる x ○ △
4. 完成までの調整時間 ○ △ ○
この比較は、慣れないうちの比較である。慣れたら多分慣れたやつが一番上手くなる
1
GtCも仕上げ段階で大幅な色調整はできない
しかし、色を描く流れではドラスティックに調整したいのは絵の序盤であることがほとんどだから、それは受け入れる
2 GtCのタッチは厚塗りと道東まで持っていけるが、完全に同等にすると修正が聞かなくなりすぎる
3 ここは陰影のきっちりさとのトレードオフだと思う
グリザイユが困るのはハイライトを序盤におけないから
グリザイユでも工夫している人はいそう
事前にカラーラフを作れば、いずれの方法でも自信を持って進められるだろう
4
グリザイユとGtCは絵にとって重要な陰影を先に決めるので、絵が固まりやすい
一括でレイヤーの機能を使って色を調整できるので、イテレーションを回せて早いはず
上手くなった時はどれも同じような時間になるかも?
厚塗りは完成系の絵柄を整えるのが慣れるまで大変
集団製作だとグリザイユのような方法しか分業できないはず
実際に書く
後から塗るので、テクスチャ感のないつるっとしたブラシを使う
陰影はメリハリをつけないと後で色を載せるときにボケる
陰影を塗る
明度に指定はない(cf. グリザイユはある)
明るい色でハイライトを使っても良い
ゴールイメージをグレースケールの段階で考えることができる
1影 明度 60ぐらい。ざっくり。
2影 明度50ぐらい
下塗りは明度80ぐらいのグレーで塗る 6:16
色彩構成
乗算なのでこの段階ではくすむ
「濃い色でも薄い色でもいいのがこの塗り方の利点」
鮮やかさを追加する
例:肌には明るいオレンジ、影にくすんだピンク
塗りがはみ出してもOK
オーバーレイで色を塗るのは、陰影のタッチが消えない。複雑な色みを塗り重ねられる。
より鮮やかにしたい場合 に実施
ここまでの絵を一枚に統合し、直接線画を書き込んでいく